レズが注文住宅を建てる話

レズカップルが注文住宅を建てる話。日常とかいろいろ

1人たこ焼きからの救急車 入院編

以前の記事がこちら



割と体は弱め。レズの病院具体例 - レズが注文住宅を建てる話


次はジャイコが倒れた時のお話です。






地元を離れ、同棲して4年ほどたったある日の出来事。



前日に二人でたこ焼きパーティーを開催していたマルコとジャイコ



次の日、昼頃に起床したジャイコはまるっと残ったたこ焼き器を片付ける前にもう1回1人でたこ焼きパーティーを開催。



たこ焼きを20個ほどたべた所でジャイコは夜勤前でまだ寝ているマルコに声をかけます。


「マルコ~たこ焼き食べる?」



のそのそ起きて来たマルコ。さぁ食べようかなと思った瞬間


ジャイコ「い、いたい。お腹が痛い」



あらっ、また食中毒かい✋と思った方( ̄ー ̄)


今回はもうちょこっと重症です。


ジャイコは痛みにとにかく強い。
ちょっとやそっとの痛みは我慢する癖がついていてマルコみたいに騒ぎ立てたりはしません。


そんなジャイコがくの字に折れ曲がってのたうち回っている。



ジャイコ「痛い。これはまじでヤバイやつ。マルコ、これはほんまにやばい。痛いぃぃ」


息もできなくなるほどの腹痛。
どんどん、顔面蒼白になるジャイコ



ジャイコがこんな風に苦しむところなんか見たことない寝起きのマルコはパニック



アタフタアタフタ



マルコ一応へっぽこですが看護師なのでね

古い聴診器を引っ張り出し、ジャイコのお腹の音を聞きます


金属音はない。
腹部膨満もないし、ソフト。
触診するも圧痛もなし。

なんだこれ?


吐き気もないし、とにかく尋常じゃない腹痛。



わからん。


このまま様子をみるか、病院に連れてくか。


ジャイコはどんどんぐったりしてもう少しも動けなくなってる。



夜勤に行かなければいけない時間も迫っている。
どうする?


とにかく初めてみるジャイコの急変に焦りまくるマルコ



しびれを切らしたジャイコ

「お前看護師やろがぁ💢何のための資格や💢役立たずかぼけ💢」



マルコ「救急車呼びます( ・`д・´)キリッ」



救急車を呼ぶ流れは前回と一緒です。



救急隊員がやってきてジャイコの目の前にあるたこ焼きの残骸をみて、何度も
「たこ焼きを食べててお腹痛くなった?」
と聞くので、そうだけど、これは食中毒ではなさそうと伝えるマルコ。


もうすでにジャイコはしゃべれずほとんど動かない。



救急車の中でも「何食べた?…たこ焼き…だったねぇ…」

と何度も聞かれたらしいw


とにかく病院へ。


虫垂炎とかだとしたら手術か?とか思ってたマルコ。
仕事はこの時間からじゃ休むのは絶対に無理。
少し遅れるとだけ職場へ連絡し、救急車を追いかけ病院へ到着


救急の看護師に話しかける。

マルコ「ジャイコはどんな感じですか?」


ナース「あなたはジャイコさんとどういったご関係ですか?」


マルコ「ルームシェアをしている友人です。家族が遠方にいてすぐには来られないので、もし手術が必要であるなら、教えてください。付き添いが必要であるなら、私は今から仕事にいかないといけないのですが、休めるか段取りします。もうあと1時間くらいしかいれないので。」


ナース「少しお待ちください。」


30分後

ナース「医師が来ますのでお入り下さい」


ジャイコの治療を受けている救急の診察室に案内される。


医師からジャイコのベットの横で二人で説明受ける。


とりあえず、もっと詳しい検査をしないといけないので本日は入院。今すぐに手術という訳ではないので帰ってもらっても大丈夫。もし何かあった場合はすぐに連絡がとれるのか、病院に来れるか等確認。


マルコ仕事へ。



次の日ジャイコは一旦退院できることに。
入院の保証人などの書類の提出が必要にて、マルコが保証人欄に記入し提出してジャイコを連れて家に帰る。


この時ジャイコは知らぬ間にできていたチョコレート嚢胞が破裂し、腹腔内に血が逆流していたそうな。そりゃー痛いわ…


現在もジャイコは治療中ですが、通院はジャイコ一人で行い、検診の結果等はジャイコが聞いてきたことを私に伝えてくれています。


今後手術が必要になって、家族が来られない場合は私がサインします。



 

急変から入院の流れを書きましたが、これまたどこにもレズだから困る状況はありませんでした。



そして、病院では身近に家族がいない場合や疎遠で身寄りがない人などのケースは山ほどあります。


都会ってわりと地方の人ばっかりですよね。


何もレズに限らずこんな状況は山ほどあるんですよね。





救急車で運ばれたとき病院は本人にキーパーソンの確認をすると思います。
運ばれる程の状況なら、しんどくてパニックにもなります。
でも、伝えるべきことはしっかりと伝える。


意識がないケース。
この時も、本人の意思が相手に伝わる状況をしっかり作っておくこと。



ただ、肝心のパートナーがパニックだったり取り乱していれば医療者側も躊躇してしまうのは目に見えているし、話にならんからやっぱり家族をってことにもなりかねません。



パートナーを認められないって言われたからって怒って自分で呼んだ救急車を降りるなんてのは言語道断です。
そんな非常識な人のパートナーなんて信用できませんから。



怒って自力で降りれる体力があるならタクシーを使いましょう


病気になったとき救急車を呼ぶのはほんとに必要な時にしましょう。

こういうので救急車を簡単に使う人がほんとに多い。
ほんとに多いんです。

大事なことなのでもう一回言います。


救急車はタクシーじゃねぇよ




某ツイートがバズってます。



世の中があれにいいねと反応するのがまじでわからん。



パートナーが急変した際も、認めないの言葉ごときで怒って家に連れて帰るんでしょうか?ほんとに重病なら死にますね。


それのどこが「愛してる」んでしょうか?
「大事」なんでしょうか?





病院の同意書にパートナーの名前が書けないって話。
病院が家族にキーパーソンになってもらいたい。これが何でなんでしょうか?

この、キーパーソンってのは、
何かあった場合、すべての責任をとれるかどうかなんですよね。
手術中に何か事故があった場合、延命するのかしないのか、治療方針を聞いて判断できるのか。
入院や手術にはお金もかかりますね。
本人が払えない場合、きっちり支払いできるのか。
とにかくすべてにおいての責任があります。



ね、病院側も慎重になりますね。



自分が意識不明の重体になったとして、その最後の判断を大事な人に背負わせることができますか?その覚悟がありますか?



ノンケの夫婦でもこれらを一人で決めることは中々にできません。
相手の親と相談したり、子供に委ねたり。


それほど重いものだと思ってます。


だから、簡単に緊急連絡カードをもつのも危険だと思ってます。






ノンケの夫婦でも旦那が頼りなくて身元がちゃんとしてないとか、説明がきちんと飲み込めなくて判断が下せないときなどは、他の家族を呼んでもらうケースもあります。




結局人として信用できないとキーパーソンにできないってことなんですよね。




あぁまた長々と書いてしまった。



勘違いをして怒る前に、自分を見直す必要があるんじゃないのかと思いました。



もしもの時、大切な人を守るために。



なんでイチイチこんな記事書いてるのかってね、


同性婚ができるようになったら、確かに救急隊員とのやりとりでパートナーにって言うだけでスムーズに出来るのかもしれないし、いろんな面倒なことが解決すると思う。

でもね、現状どうなるかなんて
まだわからないじゃない?


でもね、今パートナーがいてさ、すでに一緒に生きてるんやんか



今どうすべきかって考えることもやっぱり大事なんじゃないかなって思った出来事でした。


最低限の一般常識は装備しておいたほうがいいよねって話。